
(C)Journeyman Pictures
イギリスの名匠ケン・ローチ作
幻の傑作 劇場初公開!
第1部「炭鉱の人々(Meet the People)」(77分)
第2部「現実との直面(Back to Reality)」(91分)
(作品概要)
・第一部
チャールズ皇太子の公式視察訪問の地に選ばれた
ミルトン炭鉱。
王室による視察訪問など無駄だと反対する労働者たち。
一方でほとんどの従業員は賛成していると、
炭鉱に草木を植え、
ペンキで補修するなど見栄えを整えるためだけの
経費も計上する幹部たち。
皇太子の視察訪問に備え、
右往左往しながらも当日を迎える。
・第二部
皇太子の公式視察から1ヵ月後、
ミルトン炭鉱で地下の爆発事故が発生する。
坑内に取り残された8名の労働者たちの安否を願い
炭鉱にその家族たちが集まるも
二次災害の可能性でどうすることもできない。
救助隊が出動し、マスコミも集まるが、
経営幹部たちは責任をなすりつけ合って。
<高橋裕之のシネマ感>
1977年にBBCのドラマ枠の為に
制作されたテレビ映画。
その為、スタンダートサイズで
音声はモノラルだが
古臭くはなく
自分の年代からしたら当たり前の時を過ごしたので
逆に惹きつけられる。
・第一部
王室による視察訪問地に選ばれた
ミルトン炭鉱だが
通常と未来(期待感)が交差する。
労働者たち、従業員、幹部
思いの違いが描写され面白い。
労働者たちの会話の中の
ソフトな皮肉が微笑ましかったりする。
幹部はペンキ塗りや樹植で見かけを良くしていく(笑)
視察の内容がわかるにつれて
肩透かしな事も出てくる。
リハーサルまでする。
会話が今作を成立させているね。
視察当日もアクシデントから
(どうなるのか?)
皇太子歓迎ムードでラストへ・・・
音楽がない分、日常生活が
ドキュメンタリー的な所もあった第1部だった。
果たして第2部は?
・第2部
インターミッション挿入で第2部へ
皇太子の公式視察から1ヵ月後の話に。
日常的な描写で始まる。
視察訪問は終わったが
採掘計画が少し狂ってる様だ。
そして爆発事故が起こり
8名の労働者たちが取り残される。
第1部とティストは違う。
”爆発事故”と言うキーワードは
第1部でも発せられていた。
迫力で見せる映画ではないので
事の状況が淡々と進む。
第2部では事故が起こった時の
幹部の動きが描かれる。
父親が取り残された
同じ作業員の息子と母親は動揺する。
今と違うアナログな時代の爆発事故
救助、解決に向けてもゆっくりだ。
マスコミなどが集まり
少し騒がしくなる。
救助活動が始まっていく。
観客も見守るしかないが・・・
この作品は”丁寧にちゃんと描く”
が感じられる。
事故が起こると身内は心配すると同時に
不満や後悔や愚痴が出るね。
救助は進んでいく。
時間が経つと
事故発生の責任問題も。
家族達の控室は
時がたっても、ゆっくり気味。
ラストは、どうあんるのか?
劇場で御覧ください。
見応えありの作品です。
「石炭の値打ち」という題名が
ズッシリ来る。心の叫びかも?