高橋裕之のシネマ感B

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映画『兄を持ち運べるサイズに』塚口サンサン劇場1月23日(金)公開

(C)2025「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会
 
中野量太監督作
家族が“兄”の後始末に奮闘する
てんてこまいな4日間
映画『兄を持ち運べるサイズに』
 
(作品公式サイト)
 
(予告編)
 
(あらすじ)
作家の理子は、突如警察から、兄の急死を知らされる。
兄が住んでいた東北へと向かいながら、
理子は兄との苦い思い出を振り返っていた。
警察署で7年ぶりに兄の元嫁・加奈子と娘の満里奈、
一時的に児童相談所に保護されている良一と再会。
そして、兄たちが住んでいた
ゴミ屋敷と化しているアパートを
片付けていた3人が目にしたのは、
壁に貼られた家族写真の数々。
子供時代の兄と理子が写ったもの、
兄・加奈子・満里奈・良一が作った家族のもの・・・
兄の後始末をしながら悪口を言いつづける理子に、
同じように迷惑をかけられたはずの加奈子はぽつりと言う。「もしかしたら、理子ちゃんには、
あの人の知らないところがあるのかな」
兄の知らなかった事実に触れ、怒り、笑って、少し泣いた、
もう一度、家族を想いなおす、
4人のてんてこまいな4日間が始まったー。
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兄の急死を知らせから始まる。
兄=宮城県・妹=滋賀県(妹は作家)
やはり中野量太監督は
家族を描く。
ダメな兄貴が回想される。
兄の元嫁と7年振りに再会
”死”がないと会わない面々。
妹、元嫁、娘で兄の住んでた部屋へ。
ほんわかな火葬ではあるが~
ユニークなシーンもある。
虚しさと寂しさは
憎しみを少し抑えてくれるね。
後片付けしながらの
こんな展開の作品は珍しい。
東北の震災の件にも触れる。
2日間の出来事が終わった所で映画も折り返し。
ファンタジーな場面は
理子の想いの現れなんだろうね。
良いエピソードを見せられると
兄を許してあげたくなる。
兄を想う気持ちと
父を想う気持ちが交差する。
終盤に感動が押し寄せる。
秋から冬に観るよい作品。
原作者は村井理子さん
二重構造の映画でした。
<映画会社への感想>
やはり中野量太監督は
”家族”の映画が上手いですね。
少しゴースト物ですが
現実と回想、ファンタジーのバランスが
調和していて偏らず良かったです。
兄に対して観ている方もイライラしますが
虚しさと寂しさは憎しみを抑えるんだなと。
ハートフルティストですが
終盤に感動が押し寄せますね。
最後は微笑ましく
原作者は村井理子さん
二重構造の映画でした。